スポーツ界など各界から「あきらめない人たち」を招き、挫折からの復活ドラマなどを聞くトーク番組。この日は97年12月の「X JAPAN」解散から、米ロサンゼルスの自宅に「2年間閉じこもっていた」というYOSHIKIの復活までの道を、一茂と竹内アナがひもといていった。
97年4月にボーカル・TOSHI(36)が脱退。翌98年5月にはギターのhideさん(享年33)が急死するなど、90年代後半はYOSHIKIにとってショックが重なった時期だった。一茂はYOSHIKIに当時の心境を聞くために最初こそ「ためらいを感じた」というが、途中から気後れすることなく“直球勝負”で質問をぶつけた。コンビを組む竹内アナが「初めてご一緒させていただきましたが、本当に体当たりでぶつかってビックリしました。言葉を扱っている私が言うのもなんですが、いい言葉がポンポン出てきて面白かった」と興奮気味に話すほど。
一茂はスタジオで“ストレート一本やり”ではなく“変化球”を織り交ぜるトークを展開。現実逃避する方法が話題になった時に「UFOにさらわれて現実から逃れたい」と発言。YOSHIKIもその意見に同調しすっかり意気投合した。心を開いたYOSHIKIは番組で新ユニット「VIOLET UK」を始動させ、今秋にも第1弾作品をリリースすることを正式発表。「X JAPAN」解散からの本格的復帰となる大きな話。「ファンからの手紙や声が一番励みになった。米国でも(CDを)発売しますが、まず日本のファンの前にお披露目したい」と力強く約束した。
一茂は「ゲストにナーバスなことをどれだけ掘り下げていいのか、さじ加減が難しい」と初回の感想を語りながらも、記念すべき第1号ゲストの“土産話”に感激していた。
NHKトーク番組「わたしはあきらめない」で司会を務めた長嶋一茂(右)、ゲストのYOSHIKI(中)進行役の武内陶子アナ