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by yaki101

globeの小室さん

Excite: 2年半ぶりの全国ツアーが始まり、早1ヵ月ですが。予想どおりですか。
予想外の点はありますか。

小室哲哉
(以下、TK): 珍しい事だけど、現状は予想以上ですよ。誰しも、大抵は、イメージと現実なら、イメージが上回るじゃない。イメージに制約はないから。それの何割引きかが予想になるわけだよね。これくらいできたら合格みたいな。今回は、それ以上。フルデジタルのシステムにしても、自分自身が創る音にしても、手応えを感じているし。KEIKOとMARCについては、予想以上って言い方は失礼かな。できるのが当然だから。それでも、あえて言うなら、イメージどおり。

Excite: コンサート会場でのオーディエンスの反応も熱いですね。



TK: それも素直に喜べる点だね。会場での直接的な反応がひとつマーケット・リサーチになるし。予想以上だっていう手応えは正解だという。もうひとつは近場にいる人達の声。たとえば“子供が最高だったって言ってた”とか。“友達が行ったほうがいいって言うから来た”とかさ。それが5人か10人なら、もしかしたらってレベルだけど、会う人ほぼ全員が口を揃えて言ってくれるから。そうなると、統計的にも、この手応えは正しいって確証になるでしょ。ほら、テレビの視聴率も、関東地区が600世帯だっけ。統計学上は、それでOKなわけだから。許容誤差の範囲というか。それに倣えば(笑)、このコンサートが当初の予想を上回ってる確率は、相当高いと思うよ。

Excite: TKは今年TM NETWORK20周年ツアーもあったから、ステージ勘は万全だと思いますが。
もっとも重要なKEIKOちゃんのそれは、2年半のブランクがあっても、すぐに戻りましたか。

TK: 客観的に見ても、ドーム・ツアーまで経験しているボーカリストだから、ライブ勘はすぐに取り戻せると思ってたし。実際そうだったし。リハーサル中は探り探りなところもあったけど。ただ、まだ1ヵ月ってところもあるかな。globe decadeは1年間くらいの長いプロジェクトで動いているから、半年くらい経った頃には、もっと成熟した歌になってるよ。身内だから、なかなか誉めにくいけど(笑)。

Excite: それでも、あえて伺いますが(笑)、TKから見たKEIKOちゃんの成長の証明はどのあたりですか。

TK: ひとつは、結婚して2年、一緒にクラブミュージックを聞いたり、自宅のスタジオでレコーディングした事が役立ってると思う。ソロ・デビュー・シングルの制作、サッカー観戦も含め、この2年のさまざまな出来事が歌に反映されてるね、確実に。もうひとつは歌のマネージメントができてる。ボーカリストの絶対条件は歌詞を伝えられるか否かだよね。それができたら、次は曲を操るみたいな感覚になっていくと思うんだ。具体的には、この1曲の中の、歌詞のどの単語を特に強く響かせようか、届けようかとか。どの言葉を選択してるのって尋ねた事はないけど。そういう歌になってる。今回からって事じゃなくて。かなり前から。歌詞は一字一句を正確に伝えればいいってものじゃないから。そこまで事細かに言われてもってところがあるじゃない。だから、あえて耳に残らないように歌う技も、伝える技のひとつというか。そうした歌のマネージメントはKEIKOがやってるから。結婚したからといって、詞の背景を細かく説明する事もないし。基本的には、KEIKOに解釈を任せてる。質問されて答える時も、あくまでも“なんとなく”な言い方をするよね。

Excite: では、TKから見た、今回のツアーでのMARCは。

TK: たとえば僕なら、中学生や高校生の頃から憧れてたわけだよね。ミュージシャンになれたらいいなとか。KEIKOもそう。歌手になりたかったわけだし。だけど、MARCは全然想像もしてなかったと思うよ。コンサートのステージに立ってるなんて。作詞も。だから、音楽的にどうこうよりも、globeがglobeとして成立するためにはどうすべきか認識しながらやってるよね。そのためのラップや作詞だし、ビジュアルやパフォーマンスだったり、グッズ企画やTシャツとかのデザインとかも。しかも、すべてプロフェッショナルなわけ。そこがMARCの凄いところ。どんなキャスティングにも対応してくれるって点では理想的。そういうところに磨きがかかってきてるし。もしもMARCじゃなかったら、どこかで音楽的な衝突があったかもしれないし、YOSHIKIが加入した時も居場所を見つけられなかったかもしれないよね。


Excite: YOSHIKIさんの名前が出たところで伺いますが、このツアーは当初からYOSHIKIさんのいないスタイルを想定していたのですか。それとも4人でやる可能性もありましたか。

TK: このツアーは、企画当初から3人でやろうと決めてたね。
彼は、前々から僕の良き理解者だし、もちろんプロデューサーでもあるから、企画意図を瞬間的に心得てくれたし。しかも、誰もが認める存在感だけど、それを消す事もしてくれるんだよ。消せるというか。逆に、globeのYOSHIKIという存在を放つ時がきたら、相当強烈だと思うよ。楽しみだよね。


Excite: その強烈なglobeをぼくらが見られるのは、いつ頃になりそうですか。



TK: それはまだハッキリ断言できないけどね。できる環境がすべて整うのを待つよりも、走りながら準備を進めるほうが効率的だよねって事。それにこの時代、完成までのプロセスを見せる事も、ドキュメントだし、ひとつのエンタテイメントでもあるし。完成するまで隠し続けてたら、出てきた時には浦島太郎になっちゃう可能性が高いよ(笑)。10年前なら3年かけても大丈夫だったのが、今なら半年が限界じゃないの。3ヵ月かもしれないね。この時代のスピード感だけは止めようがないから。そこは従うしかないというか。だから、実はもう新曲もすでに作ってあるんだよ。

Excite: globeの?

TK: そう。クリエイターだから、時代のスピード感の中で作りたいと思うのは自然だから。今のこのスピードを体感したら、作らざるを得ないというか。6曲くらいは新曲がほぼ完成してる。ほぼボーカルも入ってるし。曲を作った時点からCD発売までの時差が、前々からもどかしかったわけだから、できる限り完成と同時に届けたいんだよ。今日完成したら、明日には聞いてもらえるような。

(ライター:藤井徹貫)
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by yaki101 | 2005-01-21 02:01 | X JAPAN NEWS